暗記力を高める食べ物はどのようなものがあるか?その理由も。

よく「頭を使うと、脳が疲れて甘いものが欲しくなる」といいますが、これは脳のエネルギー源である「ブドウ糖」を消費することで、甘いものが欲しくなるわけですね。

ブドウ糖が不足すると、集中力や思考力が失われ、勉強に対する意欲も減退してしまいます。

なので逆に、ブドウ糖を含んだ食べ物をしっかり補給することで、脳が活性化され、暗記力も高まるといわれています。そこでまずおすすめなのがチョコレートです。

チョコレートにはブドウ糖が豊富に含まれており、中でも精白された糖分は吸収が早く、食後30分ほどで脳に届くといわれています。

また、チョコレートには亜鉛、マグネシウム、カルシウム、といったミネラルや、ビタミンEやナイアシンといったビタミン類などの栄養分がバランスよく含まれており、脳の活動を活発にします。

さらに、チョコレートに含まれるカフェインの一種であるテオブロミンは、記憶力や集中力を高めたりやる気を出したりする効果があります。また、ギャバには精神を安定させる効果が期待できます。

あと、菓子類でいえば、ガムやグミなども、ブドウ糖を補給しつつ、噛むことで脳を活性化させることが期待できます。

また、白米やパン、麺類やイモ類等の炭水化物もおすすめです。これらは普通に毎日の食事でブドウ糖を摂取することができますね。

特に白米は糖質が高いので、多くのブドウ糖を得られますし、五穀米などの雑穀米ならビタミンやミネラルも豊富で、血流がよくなるメリットがあります。

暗記力を高める食べ物:青魚類

青魚には人間の生命活動を維持するのに必要な必須脂肪酸を含んでいるのですが、必須脂肪酸は体内でDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)という物質に変化します。

このDHAやEPAが脳の神経細胞を発達させ、記憶力、注意力、判断力、空間認識力を向上させる効果があるといわれています。

DHAは、脳の中で「リン脂質」として存在しており、ニューロンという脳細胞を取り巻く膜を作るり、脳に直接働きかけることができるため、情報伝達に必要な神経細胞を効率的に活性化することが可能なのですね。

暗記力や思考力のUPに加え、注意力・判断力を維持する効果も発揮します。

青魚にはサバ・アジ・イワシ・秋刀魚・イワシ・カツオ・ブリなどがありますが、どれも旬な時期がありますから、旬の味覚を楽しみながら、暗記力を高めていきましょう。

暗記力を高める食べ物:大豆

大豆は「ブレインフード」ともいわれるほど、暗記力に効果的な食べ物といわれています。大豆に含まれる大豆レシチンは、体内に吸収されるとアセチルコリンに変わります。

アセチルコリンは神経を興奮させて学習意欲や記憶力を高め、作業効率を上げる働きがるのですが、海馬内の「アセチルコリン」の分泌量を動物実験で測定したところ、学習中に分泌量が増加し、学習後もその量が維持されたという研究結果も出ています。

大豆を使った食べ物といえば、納豆・豆腐・味噌汁などがありますが、中でも納豆はおすすめです。

納豆には、脳の神経伝達物質であるアスパラギン酸や、脳の機能を向上させるアミノ酸などの栄養素が豊富に含まれています。

暗記力を高める食べ物:ナッツ類

暗記力を高める食べ物としては、ピーナッツやクルミなどのナッツ類も良いでしょう。

ナッツ類に多く含まれるレシチンは記憶をつかさどる伝達物質、アセチルコリンの材料でもあります。

つまり、レシチンが欠乏していると神経伝達物質であるアセチルコリンの量が減ってしまい、情報がうまく伝達しなくなってしまいます。

さらに記憶力アップとともに脳の老化防止にも役立ちます。

また、クルミには脳への血流を良くしたり、脳に効率良く酸素を送ってくれる「αリノレン酸」が豊富に含まれており、記憶力や集中力を高めるのにとても効果的です。

クルミにはトリプトファンも豊富に含まれており、体内で神経作用をコントロールしてくれるセロトニンという物質に変換され、気持ちを落ち着かせ、集中力をアップさせてくれます。

暗記力を高める食べ物:ベリー類

ブルーベリーが暗記力のアップや脳を活性化させる要因としては、プロアントシアニジンの作用によるものとされています。

プロアントシアニジンはポリフェノールの一種ですが、活性酸素の除去をはじめ、老化に伴う記憶力や脳の活性化にも一役買っている成分です。

動物実験では、ブルーベリーの抽出物を与えられた動物は運動能力の低下が少なく、記憶力テストも優れた結果を残しています。

またベリー類に含まれているフラボノイドは、老化による認知力の低下を防止する効果があると期待されている食べ物です。