DMEメソッドとは?カランメソッドとの違い。なぜDMEメソッドが注目されているのか?
DMEメソッドというのは、2007年に新しく開発されたメソッドで、その歴史はダイレクトメソッドやカランメソッドほど長くありません。
ですが、DMEメソッドが開発されてからわずか4年後の2011年には、全世界に400校以上もカリキュラムを導入したスクールが誕生しており、取り入れている国の数も19カ国にのぼります。
英語の学習メソッドは歴史が古いため、なかなか新しいカリキュラムが受け入れられない中、これほど急速に広まったということを考えると、DMEメソッドの効果の高さがうかがえます。
DMEメソッドは、ダイレクトメソッドという1800年代の後半に開発された英会話の学習方法をもとにされており、ダイレクトメソッドの良さを残しつつ進化した英語学習メソッドであるということがいえるでしょう。
カランメソッドとの違い
DMEメソッドの内容を詳しくみていくとすぐに気づくのですが、その学習内容はカランメソッドとよく似ています。
これは、DMEメソッドもカランメソッドも、ダイレクトメソッドを基本として開発されているからなのですが、明確な違いももちろん存在しています。
カランメソッドは会話を中心にしてカリキュラムが進められるのですが、DMEメソッドでは、文法を学ぶためのカリキュラムも用意されています。
これはカランメソッドにはないもので、会話の学習をしながら、文法を学ぶことができます。
また、質問に答えることで学習を進めていくというカリキュラムは同じですが、カランメソッドは先生から一方的に質問され、生徒はそれに答えるという流れのみですが、DMEメソッドでは、生徒から先生に質問をすることもできます。
会話が一方通行ではなく、疑問形の言葉を覚えることができるというのはメリットでしょう。
この特徴に付随して、カランメソッドでは形式が決められた会話を繰り返すことで覚えていくのですが、DMEメソッドではテキストにはないことを質問したり発言したりすることが認められています。
つまりカランメソッドに比べると、より実践に近い形で英会話の勉強をするのがDMEメソッドの特徴といえます。
DMEメソッドの授業内容
DMEメソッドは、日本の義務教育の中での英語学習とは大きく違って、文法表現や発音、英単語、熟語、文法などをそれぞれ個別に勉強するのではなく、会話の中でネイティブな表現を学んでいきます。
質問と回答を繰り返すことで、少しずつ言葉や表現の仕方を覚えるこのやり方は、子供が言葉を覚えるステップに実によく似ています。
子供が誰かに教えられることなく言葉を覚えていくように、英会話を身につけることができるでしょう。
実際に、子供が言葉を覚える過程をモデルにして作られているため、自然に英語を身につけるプロセスとして、リスニングやスピーキングはもちろん、コミュニケーションのエクササイズやディクテーションとリーディングから、英作文の能力を高める内容まで、幅広く網羅されています。
ただし英語のレベルに関係なく、最初はレベル1から学ぶ必要があるため、英語のレベルが高い方からすると、レベルが低いと感じる可能性もあります。
DMEメソッドのメリットとデメリット
DMEメソッドのメリットは、レベル1からはじまるので、英会話初心者でも気軽に始めることができるという点と、ネイティブな会話を身につけることができるという点、また、英語で会話を理解するための英語脳を鍛えることができるという点でしょう。
逆にデメリットとなるのは、ひたすら繰り返し練習をおこなる反復トレーニングが多いため、とちゅうで飽きてしまう可能性があるということと、レベル1からはじめないといけないということが、レベルの高い人からするとネックとなる可能性があるという点でしょう。